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ユタの赤いシルシ

2004/11/14 Sun

3523035_87.jpg

今はもう消えてしまったが、ユタの左目の下には血のカタマリのような赤い色をしたアザがあった。生まれて7日目くらいに突然浮き出て来たのだ。
大きさは幅15mm、高さ10mmくらいだったと思う。とても鮮やかな赤色でかなり目を引いた。
イチゴ状血管腫という名前のそれは、見た目歌舞伎役者の隈取りの様で、とても可愛らしい特徴をユタの顔に与えていた。
僕も妻もその特徴を愛したが、可愛いと思えるようになったのは見慣れてからの話で、初めてそれを見た時にはギョッとしたものだ。
そしてとても心配になった。なにしろ血管の細胞が皮膚の表面で異常増殖して出来るというシロモノである。強くこすると当然のように出血した。血の涙を流すユタを見て肝を冷やした事もある。
お医者は年月と共に消えるだろうと楽観していたが、僕らは心配だった。消えなかったらどうしよう、と。
レーザーで積極的に治療する道もあったが、ユタの場合患部は目の下である。万一の事故が怖い。
というわけで、消極的に経過を見守る方を選択したのだった。

記憶の中の小さなユタには、目の下に赤い印が付いている。
笑うユタの大きな目の下で、赤い点も笑っている。
いつしか僕らはその赤い点をとても可愛いと思う様になっていた。

それが消えたのはいつのことだったろう。
なにしろグラデーションの様にゆっくりと消えていったので、はっきりとは思い出せない。
今でもユタの左目の下を「じいっ」と見ると、うっすらと(本当にうっすらと)残る跡を見る事が出来る。

誕生日前日にアルバムを見返して、久しぶりに思い出した。

おとうさんも おかあさんも ユタの赤いシルシが 大好きでした。
ユタ 八歳の誕生日おめでとう。
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