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父の屍を越えて行け

2009/08/28 Fri
IMG_5988-2.jpg

 唐突に、夏の思い出なんぞを語ってみるのです。
 
[背景説明]
 時は3年前の夏休み。ユタは小学4年生、ハルは3年生であった。
 二人はこの年の夏休み、初めて二人だけで電車に乗って、ちょっと遠くに住んでいる、おじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行くことが決まっていた。
 ユタもハルも田舎の子どもであるので、大人の同伴無しで電車に乗るなどという体験は、これまでしたことがなかった。当然ながら、旅行数日前から、期待と不安でドキドキのワクワクなのであった。
 以下の文章は、そんな二人に旅の心構えを話して聞かせるうちに、行き過ぎた老婆心故に、つい語りすぎてしまったオトンの、ちょっと切ないモノローグである。子どもに語りかけるように読んでやってください。


[2006年8月9日 ズ家の食卓にて]
ユタハル。
ちょっとこっちおいで。
おばあちゃんちに行く日、近づいてきたな。
楽しみな反面、初めて電車に乗るっていうことで、それもお父さんもお母さんも無しで兄弟二人だけっていうことで、ちょっと緊張しとるんじゃね?
お父さんもカズミと、初めて二人でバスに乗る時は怖かった。あ、カズミってお父さんのお姉さんな。そうそう、ショーヘイのお母さん。
とにかく子どもだけだと何が起こるか分からんからなあ。
そんでな
怖いこと、本当にあった。もうサイアクなこと。
知りたいか?サイアクなこと。

あのな

おとうさんとカズミの二人だけで、おばあちゃんちに行くことになった。
知っとるやろ?おとうさんのおばあちゃん。そうそう、あの電車の見える家のおばあちゃん。
何しに行ったんやったかなあ、忘れたなあ。まあとにかく子どもだけで初めてバスに乗る事になってんな。
お父さん小学1年になったばっかで、カズミは3年生やった。
お父さんも今のハルと一緒で、バスの乗り方とか、どのバス停で降りるかとか、色んな心配事はカズミに任せっきりで、なあんも考えてなかった。
その時も、もうじきバスが来る時間だっていうのに
「ねえちゃんシッコしたい」
とか言いだしてな、カズミもわざわざ家に連れ帰ってトイレさせる時間もないから焦ったんやろなあ。
「どっかその辺でしな!」
て事になったんやわ。
で、道の横を流れる川のフチまで行ってな、ちょろんとチンコ出してシッコしてん。
今思うとお父さんも慌てとったんやろなあ。だってもうすぐバス来るし、カズミは何か機嫌悪いし。お父さんシッコが完全に止まるのもそこそこに、急いでズボンのチャック上げたんやわ。
でもな
お父さんチンコしまい忘れとった。
チンコ出したままで、チャック上げてしもてん。
あっと思った時にはもう遅くて、スボンのチャックは、フグリにがっちり食い込んでしまっとった。
お父さんのフグリ、火ィ点いたみたいになってな。
ああ?
痛い痛い痛い痛いもう最悪。
がっちり食い込んじまってるから、ちょっと引っ張るだけで泣くほど痛い。
力まかせにチャック下ろす事もできん。
モゾモゾしとったら、カズミがまた怒りだしてな。早くしろって。
お父さん半ベソで言うてん。
「ねえちやん、チンコふぁさんだ」
お父さんそのころはまだ「さしすせそ」と「はひふへほ」が上手に言えんかった。おっきいばあちゃんの名前も「ふぁつえ」って言うとったし。
フランス風味やったんやねえ。
カズミは「何しとれん!」て怒ってな。お父さんにツカツカって歩み寄ってな、チャックつまんで力任せにグイッて下ろそうとしてん。
「ねえちゃんいたい」
「だって、チンコ出したままバス乗れんやろ!(グイッ、グイッ)」
「ねえちゃんいたい」
「もう!どうすればいいげんて!(グイッ、グイッ)」
「ねえちゃんいたい」
お父さんアホな子みたいに、同じ事ばっかり言うとった。

そうこうしとるうちにバスが来てしもてな。
「仕方ないから一回家帰ろう」
「いやや!ばあちゃんち行く」
「そんなんでバス乗れるんか?」
「乗るう」
お父さんシャツの裾グイッて伸ばして、チンコ隠してソロソロとバスに乗ってん。
バスの座席に座ったら、不思議な事に痛いのが少しマシになった。
そしたらついチンコの事忘れて、窓の外をボーっと見てしまっとった。シャツの裾を引っ張る手はすっかりお留守や。
気ぃついたら、他のお客さんがお父さんの方見てニコニコ笑っとる。
お父さんチンコ丸見えやねえ。
恥ずかしかったねえ。
でもお父さん見えっ張りやったから、知らん顔してな、またシャツの裾グイッと引っ張って外の景色見るフリしとった。本当は死ぬほど恥ずかしかったけどな。
カズミは何も言わんと前だけ見とった。

やっとおばあちゃんの町に着いてな、ニコニコ笑う運転手さんにお金払ってバスから降りた。もちろんお金払ったのはカズミな。お父さんお店で買物したことなかったし、第一シャツ引っ張ってチンコ隠さんなんからな、手ぇ使えん。
バス停からおばあちゃんちまでがまた遠い。
チンコ痛くて上手い事歩けん。
カズミはプンプン怒って、お父さんを置いて行ってしまうし。
お父さん焦った。
カズミと一緒じゃないと、おばあちゃんの家までの道がわからん。
それでもカズミはズンズン先に行ってしまう。
「ねえちゃんいかんといてー」
お父さん慌ててな、痛いのも忘れて思わず走ってしもてん。
そしたらな
チョロンて取れた。
走った弾みにチンコからチャック外れてん。
お父さん「あっ♪」て言って、急いでチンコしまってソオーっとチャック上げてな
「ねえちゃんチャックとれたー」
って言ってカズミんとこまで走ってん。


この話な、親戚集まると必ず蒸し返されるんやわ。
お父さん38歳やよ。
それでも未だに「ズウミはチンコ挟んでチンコ丸だしでバスに乗った」って言われるんやよ。
いややろそんなん?
だからな
シッコしてチャック上げる時は、よおおおおおおおおおおおく注意せえよ。
特に旅行の時はな。
わかった?


20060808.jpg
当時のヤローども近影(ユタ小4・ハル小3・ピース8ヶ月)



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