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杞憂

2004/07/29 Thu
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心配事の無い朝が来た。
昨日の夜は何故かとても眠くて10時前には床についてしまった。ユタはおばあちゃんの家に泊まりにいっているので、残り3人で川の字になって寝た。夢も見ないような深い眠りだった。

昨日は会社から帰宅してすぐにカオから検査結果の詳細を聞いた。
検査は金沢大学医学部付属病院の循環生理検査室において行われた。「生理機能検査」と言うのだそうだ。その趣旨は、ハルの心臓が飛んだり跳ねたり走ったりという運動に耐えられるかどうかを見極める事にある。そして耐えられないのならば、どの程度の運動までは許されるのかという事をAからEの5ランクで分類する。今後の生活や体育の授業の指針が決定されるのだ。ランクAは最も症状が重く、在宅医療又は入院が必要。ランクBは学校へ行くことは出来るが運動は不可。ランクCは軽い運動ならば可能。ランクDは中程度の運動も可能。そして最も症状の軽いランクEが強い運動も可能という事になっている。もちろん「軽い運動」や「中程度の運動」の具体的な内容についてもきちんと決められている。

検査担当の方は、ハルが不安にならない様にとても優しく丁寧に接してくれたそうだ。待ち時間の退屈しのぎの為に持参したおもちゃについて、色々と興味深そうに質問していたらしい。想像するとなんだか微笑ましい。
心電図の装着が完了し、いよいよ運動負荷が与えられる。内容は「トレッドミル」。後方に向って流れるベルトコンベア状の床を20分間走り続けるのだ。最初はゆっくりしたペースで走れるが、次第にベルトコンベアの流れるスピードは早くなり、床の傾斜はきつくなる。大人の経験から言っても20分間の有酸素運動というのは相当きつい。小学校のマラソン大会でも、走る時間はせいぜい10分間くらいだろう。体力が無く最後まで走れない子供もいるのだそうだ。付き添っていたカオによると、ハルは最後までがんばったが、後半はかなりきつそうで見ているのが辛かったという事だ。
走り終わった後は測定された心電図の査定をする。この部分の作業内容については具体的に聞いていないが、前回24時間分の心電図の査定より手間は少ないであろう。その後驚くような早さで結果の告知となる。カオは今日のうちに結果がわかるとは思っていなかったそうで、その早さにとても驚いたそうだ。

結果的には平常時約6秒に1発の割合で出ていた期外収縮は、運動負荷がかかった状態では1発も記録されなかった。期外収縮ゼロ。つまり過激な運動をしても危険な不整脈に発展する危険は無い。
という事でハルはめでたく「E 強い運動も可能」というお墨付きを得るところとなった。限定解除である。ハル・ザ・アンリミテッドである。これでジョギングもウォータースライダーも思う存分楽しめるのだ。

帰宅後すぐに疲れ切ったハルは眠ってしまったそうだ。普段お昼寝なんて殆どしない子なのに。緊張と疲労は相当なものだったのだろう。6時30分頃僕が会社から帰宅すると、その気配でようやくハルは起きた。「おかえり」と出迎えるハルの目の下には、うっすらとクマが出来ている。「検査どうだった?」と聞くと「すごい疲れた。でも頑張ったよ」と答えた。「がんばってえらいね。心臓なんともなくて良かったな」と少しうるうるしながら返す僕。ハルは「うん。あ、朝顔に水やらなきゃ」と走って行ってしまった。本人はあっさりした物だ。

ハルの心臓は今日も不規則なリズムで鼓動する。それはきっとハルが大人になっても変わらない。年に一度は病院で検査もしなければならない。つまづきながらリズムを奏でるぶきっちょな心臓。でも少し頼り無いそれは肝心なところではちゃんとハルを守ってくれるという事がわかった。普通より少しだけ不完全だが今はそんな心臓が愛しくて仕方がない。症状が軽くて本当に良かった。
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