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光で目もくらみ

2009/03/13 Fri
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 昨日の朝は、とても良い天気だった。
 あんまり良い天気なものだから、窓を開けて居間の空気を入れ換えようと思い、カーテンを開けた。すると、窓ガラスの水滴に朝日が乱反射して、僕の目を射した。

 眩しい光を見ていたら、ずっと昔に、親に無理矢理にかけさせられていたサングラスの事を思いだした。
 まだ保育園児だったある一時期、僕はどういうわけだか、毎日サングラスをかけて生活していたのだ。保育園に行く時にも、その眼鏡を外すことは許してもらえなかった。
 そのサングラスは、黒いフレームに真っ黒のレンズで、ブルース・ブラザーズがかけているみたいなやつだった。
 保育園児が黒眼鏡をかけて生活している姿というのは、言うまでもなく異様だ。保育園の先生方も、さぞかし困惑したのではないだろうか。
 そんなわけで、僕の幼年期の記憶は、文字通りセピアに彩られているのである。

 それにしても、幼児がサングラスをかけて生活せねばならない理由とは、一体なんだったのか。
 確かな事は思い出せないが、目に由来する軽い病気の治療の為ではなかったか・・・・ファッションなどでなかった事だけは確かだ。
 そういえば、あの頃の僕は、しょっちゅう母親に連れられて、隣町の目医者に通っていたような気がする。しかしそこら辺の記憶は、非常に曖昧である。なにせ35年以上も前のことだから。
 一つぼんやりと憶えているのは、あのサングラスのせいで、保育園でままごと遊びをする時には、いつでもお父さん役を振られていたということだ。黒眼鏡の一家の主・・・・職業は、きっと堅気ではなかったに違いない。

 当時の僕が、サングラスを必要としていた理由を、いつかきちんと母に聞いておかなければ。
 あの当時僕を診てくれた先生は、未だ現役バリバリで、今日も元気に診察なさっている。今ではその病院に、親としてユタとハルを連れて行ったりもする。

 目の病気のせいだかどうだか知らないが、小さな頃は、「太陽を直接見てはいけない」と、母親から口うるさく言われていた。
「でもなーおかーさん。たいようってな、みてるとなんかクラクラしておもしろい」
 僕は太陽を見上げて、平衡感覚をわざとおかしくしてクラクラするという遊びがすきだった。
 19歳の時に聴いたブルース・スプリングスティーンのアルバム“アズベリー・パークからの挨拶”の中に、母親に隠れてこっそりと太陽を見上げていた時の自分の心境に、とてもよく似た歌詞を見つけた。

 ママがいつも言ってた
 太陽を見つめるんじゃないよって
 でもママ それがおもしろいんだよ!


 僕はその曲 “Blinded By the Light” が大好きになり、何度も何度も繰り返し聴いた。
 聴きすぎたせいで、自分の記憶とスプリングスティーンの詩がミックスされてしまい、自分の記憶のどこからどこまでが本当の事だったのか、今ではもう分からない。

(2004.12.14初出、2009.3.13加筆修正)

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いつもありがとうございます。
この記事へのコメント
ボス!
1枚目の写真にブラインドをつけてみたら!
あ~ら不思議。
『太陽にほえろ!』のボスみたいだぁーーー!

サングラスを無理矢理ファッションでかけさせる親なんてそうそういないでしょうから、紫外線やら太陽の光を遮るためだったんでしょうね。

それにしてもなぜなんでしょう。理科のときに「太陽を直接見てはいけません。」と言われるのに、ついつい直接見てクラクラするのを繰り返してしまうんですよね。そうですか、ブルース・スプリングスティーンの歌にはそういう歌詞のものがあるんですね。さすが、民衆の代弁者ですね。
あぁ、ブルース・スプリングスティーンもロック界の「ボス」。

ところで、2枚目の写真ですが、なんだか太陽のにおいがしてくるようですー。気持ちよさそー、ピースくん。
くー | URL | 2009/03/13/Fri [EDIT]
はじめまして
はじめまして、伊藤鼓太郎のハハです。
毎日も読み逃げしてました。
あまりにもお洒落な画像と文章で、コメントするのが・・・恥ずかしく
ハハ、結構シャイでしょ?
でも、今日は我慢できなくて書いちゃいました。
だって、ピース君の表情がとっても素敵すぎです。
自然で、すっごく犬らしい顔です。
夜中の1時30分に感動してしまいました。
寝る前にいいもの見せていただきました。
ありがとございましたぁ~ 
伊藤鼓太郎のハハ | URL | 2009/03/13/Fri [EDIT]
ウーム、詩的で素敵です。
でまたピース君のまなざしがいい!
ウンター | URL | 2009/03/13/Fri [EDIT]
くーーー、2枚目のピースいい表情してるなぁ♪
viviは外で風の匂いをかぐ時にこんな表情するよ。
viviママ | URL | 2009/03/13/Fri [EDIT]
仕事中なので読み逃げしようとしたら伊藤さんがコメントしていたので笑ってしまった。
昔は医療技術も今ほどではなかったのでサングラスをかけることで病気の進行を抑えるしかなかったのでしょうかね…
ズウミさんの文章だと素敵な思い出に感じてしまいます。
ガオ母さん | URL | 2009/03/13/Fri [EDIT]
ほんとにいい写真ですね~
さっきから、何度も見ています。
一枚目のピース君の右手に惚れました~
(ピース君の写真集はいつ出ますかね~、一冊欲しいです)

小さい頃のサングラスの生活は大変だったでしょうね。
親に言われたとはいえ、嫌がらずにしていたズウミさんはおりこうさんだったのでしょうね。
ルルママ | URL | 2009/03/13/Fri [EDIT]
■くーさん
裕次郎からスプリングスティーンへの、鮮やかな二段活用、お見事です!
この日は快晴でしたけど、放射冷却的な寒さで、地面には霜が下りてました。なのでピースがかいでいるのは、朝日に照らされて、溶けゆく霜の水蒸気だったのかもしれません。
いつもとちょっと違う朝の空気と会話してるような、複雑な顔をして、鼻をスンスン言わせておりました。

■伊藤鼓太郎のハハさん
はじめまして。
我慢のタガを外して、書き込んでいただいて嬉しいですw
そして、書き手にとっての最高の褒め言葉をどうもありがとうございます。
伊藤さん(この呼び方は違うのか?)のコメントを朝一番で読ませていただいて、今日は嬉しいきもちで出社することができました。
今後ともよろしくおねがいします。
そして、気が向いたらまたコメントをくださると嬉しいです。

■ウンターさん
ちょっと昔の駄文を引っ張り出してみました。
この日の朝の雰囲気にピッタリだと思われましたので。
最初は、楽して更新してやれ的なヨコシマ感ありありだったのですが、結局いつもの更新の3倍以上の時間がかかってしまいました。

■viviママさん
「窓辺のピース」シリーズは、前にも撮った事があるのですが、その度にピースはいい顔をしてくれます。
viviはシュッとした男前なので、一緒に生活すると、シャッターチャンスを沢山くれそうな気がします。

■ガオ母さん
伊藤さん(やっぱりこの呼び方で合ってるのかw)ネットのお知り合いなのですね。こんな風に色々な人に書き込んでもらうのは、本当に楽しいことです。ブログの醍醐味ですね。
目の病気については、ほとんど何も憶えていないのです。でも普通に考えて、紫外線対策だったのでしょうねえ。

■ルルママさん
孝行息子がシャッターチャンスを割と沢山与えてくれましたので、良い表情のピースが撮れて満足だったのですが、二枚目の写真の、ピースのくっきり眉毛に気づいてしまってからは、笑いなくして見られなくなってしまいました。
幼少のみぎりのサングラス生活は、ちょっと優越感っていうか、自慢だった憶えがあります。
ズウミ | URL | 2009/03/14/Sat [EDIT]
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